中古車を購入するなら自社ローンにも目を向けてみよう

自社ローンは、通常の自動車ローンを組むのが難しい人にも利用しやすいローンです。マイカーローンのような金融商品ではなく、販売店が独自に用意している支払い方法の一種で金銭の貸し借りは発生していません。

車を購入するときは、一括で支払うのが難しいという人も少なくありません。ローンなら無理のない支払いもできますが、人によってはローンを組むのが難しい場合もあります。そのような場合でも、自社ローンを利用できる可能性があります。ここからは、自社ローンの特徴や利用するメリットなどを書いていきます。安心して利用できるローンをお探しの人も是非参考にしてください。

自社ローンとはどのようなローンなのか

自社ローン

マイカーローンを組むのが難しいという人は、比較的審査に通りやすい自社ローンに注目してみましょう。安心して利用するためには、自社ローンがどのようなものなのかも理解しておきたいところです。

自社ローンは購入代金を販売店に立て替えてもらい、分割で返済していくというものです。ローンという名前はついているものの、金融商品とは違い、独自に用意する支払い方法のひとつと考えておくと良いでしょう。

実際に利用する前には、審査も行われます。一般的なカーローンでは信用情報を確認し過去のクレジットカードやローンの履歴なども調べることになります。それゆえ、何等かの金融トラブルを過去に起こしている場合は審査をクリアすることは難しくなってしまいます。

債務整理をしている場合もかなり厳しいといえるでしょう。自社ローンの場合も審査はありますが、基本的に信用情報の確認は行われていません。過去の金融トラブルを調べられることはないので、一般的なカーローンを利用することが難しい人も、自社ローンなら審査に通る可能性は高いといえます。

余計な金利が発生しないのもメリット

販売店が提供する自社ローンは、審査に通りやすいことが最大のメリットといえますが、そのほかにも利点があります。まず、通常のマイカーローンを利用する場合は、金利も発生します。元金の返済だけではなく、金利も支払うことになります。一般的には7?8パーセント程度の金額といわれており、支払い期間が長くなればそれだけ支払い総額も高くなります。

総支払額を安くするためには、利息の低いローンを選んだり支払い回数を少なくしたりなどの工夫も必要です。

これに対して、自社ローンは基本的に金利は発生しません。なぜ金利がつかないのか、その理由も知っておきたいところです。まず、商品の販売で金利を適用するには賃金業務取扱主任の資格が必要です。

自社ローンを提供する自動車販売店では、このような資格を持つスタッフが在籍していないことがほとんどです。それゆえ適用できないことになっています。諸費用を含む契約時の金額以上を支払う必要はないので、返済計画が立てやすいこともメリットです。

一般的なカーローンよりも納車が早いのも魅力

通常のカーローンを利用して中古車を購入する場合は、すぐに納車されるというわけではありません。カーローンを利用する場合は、信販会社に審査を通す必要があります。それも即日行われるというわけではなく、数日から1週間程度の期間が必要になることがほとんどです。

自社ローンの場合は、信販会社を通すのではなく、販売店が独自に審査を行います。書類審査などの時間や手間もかからず、即日対応になることがほとんどです。早ければ、即日にも納車可能となるので、急いで車が必要という人にも安心です。

より納車をスムーズにするためには、準備を整えておくことも大切です。自社ローンは審査に通りやすいというメリットがありますが、保証人が必要になることも多くなっています。自社ローンを利用する場合は、保証人が必要かどうかも確認しておきましょう。

保証人が不用という場合は、保証会社をつけることが多くなっています。この場合は手数料が発生することも多くなっていますので、その金額も確認しておきましょう。

審査に通りやすくなるポイントを知る

自社ローン

審査に通りやすいといわれる自社ローンですが、それでも申し込んだ人全員が利用できるわけではありません。スムーズに手続きを進めていくためにも、審査に通りやすくなるコツやポイントを知っておきましょう。

まず、自社ローンの場合もきちんと返済できることが大事になります。年収と購入する車の金額とのバランスが悪いと審査に落ちる可能性もあります。年収が低いにもかかわらず、高額な車を選んでしまうと審査をクリアすることは難しくなります。

現在の年収と借入状況も踏まえて、無理なく支払える価格帯の車を選びましょう。自社ローンに通るためには、信頼性を高めることも大切です。返済能力に不安がある場合も、保証人を立てることで信頼性を高めることができます。

ローンに通りたいからと虚偽の申告をすることもマイナス要素になりますので、正直に申告することも大切です。このほかでは、頭金を用意することも審査を有利に進めることになりますので、たとえ数万円でも頭金を用意してくことをおすすめします。

返済が完了するまで勝手に売却はできない

自社ローンには多くのメリットがありますが、実際に利用する場合は注意点についても知っておきたいところです。銀行などが提供するマイカーローンの場合は、納車した時点でその車は購入者の所有物になります。

これに対して、自社ローンの場合は支払いが完了するまで車は販売店の所有になります。名義変更はローンの完済後になるということはしっかり理解しておきましょう。もしも、途中で車を乗り換えたくなった場合も所有権は販売店にありますので、自分の判断で勝手に売ることはできません。

それから、支払い回数についても注意が必要です。一般的なカーローンでは支払い回数は多めに設定することができます。自社ローンの場合は、支払い回数が少なく12?24回程度になることが多くなっています。

何らかのローンで支払いが難しくなった場合は、車を引き揚げられてしまうこともあるので、返済はきちんと続けることが大切です。そして、原状回復の必要もあるので、傷などがある場合は購入者負担で元の状態に戻す必要もあります。

利用できる店舗はあまり多くない

自社ローンでは金利が発生しないというメリットがありますが、ここにも注意点があります。販売店によっては、金利が発生しないかわりに金利に相当する金額を車両の販売価格に上乗せしている場合もあります。

金利がついていなくても、実質金利がついた金額の支払いをしているケースもあるといわれています。自社ローンで車を購入する場合も、相場よりも極端に高い金額になっていないかどうかはよく確認しておきましょう。

このほかの注意点としては、自社ローンを利用できるお店はまだそれほど多くないことがあげられます。それゆえ、利用できる店舗も限られてきますし、選べる車種やカラーも限られてくるので自分が欲しい車が見つからない可能性もあります。

高級車や外車の購入には向いていないローンなので、どちらかというと低価格帯の車から選ぶということも理解しておきたいところです。支払い中の故障も、自分で修理費を支払うことになりますので、購入後の保証期間や内容についてもしっかり理解してきましょう。

まとめ

自社ローン

一般的なカーローンを組むのが難しい場合も、販売店による独自審査の自社ローンなら利用できる可能性は高いといえます。金利が発生しない、納車が早いなど様々なメリットがありますが、スムーズに審査をクリアするためには、それなりの工夫も必要です。自社ローンにはメリットだけではなく、注意点もありますのでそのこともしっかりと理解しておきましょう。